2016-04-30 泣きそう 泣きそうになると、誰のために泣いていいのか、いつも分からなくなる。自分の悲しみを、悲もうとすると、その感覚は、他人の悲しみを悲しもうとする感覚と同じものになってしまって、ついには為しえない。このことに気づくと、心の内容(たとえば悲しみ)というものは、たまたまこの自分という場所で起こっているだけなのだというような話の方がより本当らしく感じられてくる。